ちょっと前ですが、紅茶教室の実習用にエプロンを買いました。
fog linen workというリネンを中心に扱うブランドのもの。
グレーと白のストライプもかわいかったんですが、迷ったあげく、
リネンのナチュラルな色のものにしました。
さてさて、紅茶のテイスティングをするとき、テイスティング用の
大きなスプーンを常に持っていなくてはいけないのですが、
先日の実習のとき、先生のエプロンを見たら胸ポケットがついていて
そこにスプーンをサッと出し入れしていて、「これはいい!」と思い、
さっそくマネさせてもらおうと・・・
深いネイビーのリネンでポケットをつけてみました。
この生地は、以前、自由が丘の「CHECK & STRIPE」で買ったものです。
ちょっとしたワンポイントになったかな?
スプーンを使わないときは、ペンなどを入れるのにも使えそうです。
(というか、先生のポケットはもともとペン用かな?)
あと、ずっと名前を書かなければいけないのに書いていなかったので、
消しゴムはんこで名前を彫って、下のポケットに押してみました。
(写真にははんこを押す前のものです)
前にもブログに書いたけど、私はリネンがすごく好きです。
若い頃(まだ十分若いつもりではありますが笑)は、リネンなんて
麻と同じだと思っていた程度だったのですが、年を取るごとに
リネンの良さを実感します。
グレーがかったベージュの色。
ニュアンスのある生地感。
最初は肌に触れるとシャリっとしているのに、使い込むほどに
くったり、とろっとした肌触りになっていくところ。
そうそう、よく、リネンは「育てる」という言葉を使いますが、
買ったところから何度も何度も洗って使って、自分だけの
リネンの感触になっていくのも、醍醐味だと思います。
私は冬もリネンの服を着ますが、特に夏はリネンの良さを実感します。
着ているときはサラっとして涼しく、吸収が良くて乾くのが速い。
(吸収速度はコットンの4倍の速さだそうです)
そして丈夫で、洗濯にも強い。
汚れが染み込みにくい構造の繊維なので、汚れても落ちやすい。
なんて優秀なんでしょう。。。
ヨーロッパの人々が昔から、シーツやキッチンタオルにイニシャルを
刺繍したハウスリネン一式を嫁入り道具にしていたというのもうなずけます。
ちなみに、日本では大きなくくりで“麻”と呼ばれてしまいますが、
私たちがよく目にするゴワゴワした麻は“ヘンプ(大麻)”のことが多く、
“リネン(亜麻)”とは別物なのです!
洋服でも、麻と書いてあるからといってリネンだと思うと
実はヘンプやラミーだった、ということもあるのです。
リネンは、ヨーロッパ原産、とくにベルギーのものが品質が良いといわれています。
アイリッシュリネンも高級品です。
高級なものは、市場価格で1mあたり7千円以上が相場だと思います。
ベルギーリネンで1m 5,000円なら、お手頃、というレベルです(笑)
このエプロンを買った、fogというお店は、リトアニア産のリネンを
主に使っているそうで、リトアニアのものは品質も良くてお手頃。
また最近はリネンの人気が上がっているのか、日本でも良質のリネンが
作られているようです。
さきほど出て来たCHECK & STRIPEさんのリネンも、しなやかで良質だけど
お手頃価格の日本製のものが結構あります。
こちらはだいたい、1mあたり1,500円〜4,000円くらい。
これなら手が出るお値段です。
でも、ちゃんとしたリネンであれば、安いものでも、時間はかかるけど
だんだん風合いは出てくるので大丈夫です。
私は何年も前に無印良品でリネンの枕カバーを買ったのですが、
最初はバリバリした肌触りだったものが、何年も使ううちに
今では一番気持ち良い枕カバーに育ちました。
これからも、リネン、少しずつ増やしていきたいです。